住職の話
住職の法話
永代供養納骨堂に関する住職の話
私たちは、先祖供養というものを、知らず知らずのうちに受け継いでいます。
そもそも先祖供養というものは仏教的な考え方から生まれたもので、その方法としては、先祖の墓や納骨堂などをお参りするというものが一般的です。
さらにお墓参りのように個人的なものばかりではなく、日本各地で開催されている盆踊りなども先祖供養の意味が込められていると言われています。
近年の先祖供養では、僧侶が導師となり行われるのが一般的なスタイルです。
永代供養納骨堂を設けている寺院の住職によると、亡くなった人の魂は、肉体を離れた段階で死霊となり、死という汚れを帯びた荒霊になるとされているそうです。
しかし、先祖供養を行われることによってこの荒霊が次第に浄化され、和魂になっていくとされています。
魂が浄化されることによって、仏教的な見地からみると死者の魂は極楽浄土へと身を置くことができるようになり、来世ではより良い世界に生まれることが出来ると考えられています。
こういった仏教的な意味を込めて、死者の魂を供養するための対象として、遺骨を納めるお墓や納骨堂が重視されています。
住職によると、遺骨を永代供養納骨堂やお墓といった一定の場所に安置されている場合には、死者の魂も安住の地が得られるとされているそうです。
しかし、きちんと遺骨を安置することなく転々と移動されるような場合には、死者の魂は居場所を失ってしまいます。
さらに、先祖供養を行うことは、死者のためだけではありません。
先祖供養を行うことによって浄化された先祖達の魂は、祖霊となってその家を守る存在となります。
そのため、例えお墓の継承が出来なくなったとしても、永代供養納骨堂にて供養をされることは、さらに先へと続いていく子孫達の家を守ることにもつながっているのです。
近年はお墓がある人でも、あまりお墓参りを大切にしない人が増えてきました。
その理由の一つには、お墓というものの利便性が低いことが挙げられるでしょう。遠くにあるお墓へと、度々お参りをするのは困難な場合もあります。
そういった点から考えると、永代供養納骨堂の使用は、現代という時代に適した先祖供養の方法だと言えます。
何もお墓を建てることだけが供養ではなく、大切なことは先祖の魂に安住の地(帰ってこられる場所)を準備し、そして供養を続けていくことなのです。
永代供養納骨堂なら、より高い利便性と、先祖供養を両立していくことが出来るでしょう。
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